時空をこえて【研究室から】
と言いましても、タイムマシンや宇宙旅行のことではありません。
今年は楽聖生誕250年、ベートーヴェン・イヤーだそうです。
また、詩情豊かな別の音楽家没150年でもあります。
ヨーゼフ シュトラウスは、楽聖の亡くなった年に生まれました。
兄ヨハンをしのぐ才能とあふれる機知、気品に満ちた曲は忘れがたいものです。
「うわごと」「オーストリアの村つばめ」そして「天体の音楽」。
英国の挿絵画家C.ロビンソンにMusic of the Spheresと言う作品があります。
人に聞こえない音楽を奏でて天体が運行する、と古代希臘の哲人は考えました。
「天体の音楽」はそのアイデアをワルツにしたものです。
絵に描けば、こんな風。
名作として評価の高い子供向けの本に収められています。
(もちろん、大人が見ても十分楽しめる書物です)
ヨーゼフが亡くなった年に、この画家が生まれていますので
ベートーヴェン、ヨーゼフ シュトラウス、ロビンソンと不思議な連鎖。
この本の表紙も面白いので、ことのついでにご紹介しますと・・・女の子が蹴り上げているのは、地球!
音楽の話だか絵画談義だか、わからなくなりました。
ヨーゼフ シュトラウスに戻って、おすすめはポルカ マズルカです。
特に「燃ゆる恋」、ボスコフスキーがとてもよかった。
どうも昔話になりそうで。
鶴見大学文学部日本文学科研究室