夜長の贅沢【研究室から】
言うまでもなく、読書の贅沢です。
先日、『論語義疏』が大きな話題となりました。
それには遠くおよびませんが、明代の版本を取り出し、読んでおります。
『論語正義』です。
好ましい書物としてよく知られた、毛氏汲古閣本。
(論語正義と汲古閣については、お調べください)
秋の夜長、ほんの少し贅沢。
朱の合点がかけられているところは、
「子ののたまはく、疏食を飯(くら)ひ水を飲み、肱を曲げて之を枕とす
楽しみ亦その中にあり」と読みます。
注には「疏食、菜食」。野菜ばかりの食事は貧しい、と言う解釈です。
(菜食主義者が怒りそうな)
それはそれとして、どうせ読むのであれば、なるべく贅沢な本!
鶴見大学文学部日本文学科研究室