今日は夏至。昼が最も長く、したがって夜は最も短くなります。
ホトトギスがその短夜を鳴き渡る頃となりました。
時鳥・不如帰・子規など、いろいろな書き方があります。
漢字表記を纏めた本が作られるほどに。
鳴き声の聞きなし(オノマトペ)も多彩、お調べください。
勅撰集にあっても、夏の部の大切な景物です。
6行目、紀貫之の歌は読めますでしょうか。
「夏の夜のふすかとすれば郭公鳴く一こゑにあくるしのゝめ」
伝嵯峨本古今集をお目に掛けております。
江戸時代、一番早く出版された古今集です。
本阿弥光悦風の版下を味わってください。
鶴見大学文学部日本文学科研究室