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2020年1月

2020年1月24日 (金)

百年にひとりの【研究室から】

岩佐美代子先生が亡くなられました。

創見卓説に満ちたご著書は、50冊を越えます。

これほどの研究者は、百年に一人現れますかどうか。

文章の見事さ、犀利な読み解き、そしてすばらしいお人柄によって、

わが日本文学科は最高の輝きを得ることが出来ました。

Photo 岩佐先生の愛らしい作品です。

語学に堪能、歌舞伎にお詳しく、近代文学にも造詣が深くていらっしゃった。

もっと教わっておけばよかった、と切に思います。

(ちなみに、担当者は一年に数十人発生する程度の国文学徒です)

今日から、新しい論文の準備を始めました。

出来上がりましたら、先生に献呈します。

お笑いください。

鶴見大学文学部日本文学科研究室

2020年1月 7日 (火)

年中行事【研究室から】

あけましておめでとうございます。

さて、なにかと行事の多い1月です。

時代を遡るほど、年中行事の数は増加します。

千年以上の昔、海の上で新春を迎えた歌人がいました。

ご存じ、紀貫之です。

土左日記に書かれた1月7日を御覧ください。

(「土佐日記」とは書かないのが、学界の慣行です)

Photo 宝永版の『首書土佐日記』を使いました。

貫之は遠く都の新年を思い、何事もととのわぬ海上の春を歎いています。

ところで、皆様お待ちかねの定期試験も、大学の年中行事です。

体調管理を万全にして、乗り切ってください。

では、本年もこのホームページをご贔屓に。

鶴見大学文学部日本文学科研究室