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2019年1月

2019年1月24日 (木)

大と小と【研究室から】

オホナムチ・スクナヒコナ(大汝・小比古尼の他、表記は多様)の昔から

大小対となるものがたくさんあります。

ただ今女性に人気の刀・脇差もそのひとつ。

いろいろな例を捜してみると、面白いでしょう。

本日は伊万里の大小です。Photo 大きい方は食器、小さいのは化粧品(たとえば白粉)を入れるもの。

小さい蓋物の直径が約7.5糎、可愛い焼き物です。

3段重ねですが、1段分なくなってしまいました。

(担当者がなくしたわけではありません、念のため)

不完全でも、並べてお見せすると小さい方が好まれます。

「なにもなにも小さきものはみなうつくし」(枕草子)。

では、時節柄十二分のご自愛を。

受験生のみなさんは特に気をつけて。

鶴見大学文学部日本文学科研究室

2019年1月 8日 (火)

読書始め【研究室から】

新しい春を迎えました。倍旧のご贔屓を願い上げます。

その昔、貴族達は年の初めに格調高い、もしくは風雅な書物を読みました。

日本書紀であったり、古今集であったり、時には仏典であることも。

三条西家で源氏物語の初音巻を読んだことは、よく知られています。

Photo 江戸時代後期の豆本を出してみました。

手の中にすっぽり収まってしまう可愛らしさは特筆もの。

保存も刷りも上々です(自慢したくて仕方がない)。

皆様は何を読まれましたか。

しばらくすると試験の季節です。

受験生の方も、大学生の方も、風邪には十分気をつけて。

鶴見大学文学部日本文学科研究室