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2019年2月

2019年2月23日 (土)

小物の魅力【研究室から】

カタクリはあと少し、桜も今年は早そうです。

でもその前に、くしゃみ・鼻水の季節。

気分を変えるべく、お気に入りの文房具を取り出します。

古い硯滴です。

(「水滴」と仰る方が多いようです)

南北朝、と言うところでしょうか。

Photo 700年ほど前、瀬戸で焼かれました。

高さ約4.5糎、掌(たなごころ)の骨董!

さて皆さんは、この器に何を思われますか。

こぼれるほどの愛嬌、素朴と野趣、練達の技・・・

担当者は古武士の風格を感じます。

無事卒業の日を迎えられる方も、まだ学びの日が続く方も、

お気に入りの小物で机を飾ってみてはいかがでしょう。

鶴見大学文学部日本文学科研究室

2019年2月12日 (火)

春は名のみの【研究室から】

厳しい寒さが続きます。

とは言え、あちこちで梅が咲き始めました。

草の芽吹きも春の訪れを告げています。

そこで、例の器と和菓子。

Photo 皿は室町の根来(ネゴロと読んでください)。

500年以上経て、さすがに貫禄十分。

草餅も、倭名類聚抄に「久佐毛知比」と載り、由緒あるお菓子です。

3月3日に食すのが平安時代以来の故実らしいですけれど、美味しい時に。

間違っても根来を囓ってはいけません。

ともあれ、学生の皆さんと受験生の方々のご健康を祈ります。

鶴見大学文学部日本文学科研究室