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2018年11月 1日 (木)

晩秋【研究室から】

神無月も昨日で終わり。

源氏物語には十月の場面が多く描かれました。

華やかな紅葉の賀、光源氏の住吉詣、薫が出生の秘密を聞くのもこの月です。

神無月を惜しみ、帚木巻から左馬頭の述懐をご紹介。

Photo 「神無月のころほひ」ある上人に誘われ、

月の美しい夜宮中から一つ車に乗ってみれば、

なんと行く先は自分の愛人の家。

上人(「しょうにん」と読んではいけません)と色めいたやりとりをする。

左より2行目、上人(殿上人です)が左馬頭の愛人に歌を詠みかけ・・・

あとはご自分でどうぞ。

江戸時代前期の写本、秋草の金泥下絵が洒落ています。

大学ではこれから、いろいろな書類や手続きが必要となるでしょう。

特に4年生のみなさんは、遺漏のないよう気をつけて。

寒さに向かう時節がら、体調管理も大切です。

鶴見大学文学部日本文学科研究室