投扇興の資料が入りました。投扇興点附 : 源氏五十四帖がそれです。投扇興とは、「江戸時代に始まった室内遊戯の一。方形の台の上にイチョウ形の的を置き、離れた所から開いた扇を投げて打ち落とす。その落ち方や扇の開き具合により技の優劣を競った」(以上、デジタル大辞泉より)というものです。
この資料には、源氏香と呼ばれる図柄があります。源氏香とは、「組み香の一。5種の香をそれぞれ5包ずつ計25包作り、任意に5包を取り出してたき、香の異同をかぎ分け、5本の縦線に横線を組み合わせた図で示すもの。図は52種あり、源氏物語54帖のうち、桐壺と夢浮橋を除く各帖の名が付けられている。後水尾(ごみずのお)天皇の時代に考案されたという。」(以上、デジタル大辞泉より)
そして、それぞれの図の右上にあるのが点数です。
本学教授によると、投扇興の点数表には有名な日本画家の上村松園が描いたものもあるそうで、それには、いかにも松園らしく、女性の姿も描かれているそうです。
この資料は、出版情報に東京とあるため近代のものですが、江戸期以降このような遊びが日常生活(とくに花柳界でよく行われたようです)の中にあったことが想像され、典雅な世界に触れるのも楽しいものです。裕福な家や貴族の遊びなのかもしれませんが、物を投げて点数を取るその精神は、現在の輪投げなどの遊びにも通じるものがあると思われます。時は違えど、人の考えることは同じなのかもしれませんね。
(K.I.)
10月31日に第2回学生選書ツアーを行いました。
今回は、文学部、歯学部から19名の学生の皆さんが参加しました。約2時間の選書時間で、読みたい本、図書館に備え付けてほしい本、友達に読んでもらいたい本 などを選んでいただき、今回も好評のうちに終了しました。多数の参加者から、次回も参加したいと希望があり、充実した選書ツアーになったようです。
学生の皆さん、ありがとうございました。
選書された図書は406冊。すでに図書館で所蔵しているものを除き、選書ツアー図書として購入する予定です。
選書していただいた図書は、コーナーを設けて展示する予定ですので、どうぞご利用ください。
ツアー風景
書店前で集合のあと、荷解き場へ移動
ここで、選書ツアーの当日の流れや選書ルールなどを説明します
書店の裏方さんたちの作業風景を見学できるのも貴重な体験
次に、紀伊國屋書店の担当の方から、ハンディターミナルの使用法について説明を受けました。これがあれば本を持って歩かなくても、バーコードを読み込むだけで、データの管理ができるのです
ハンディを片手に操作にチャレンジ!みんな真剣な顔です
まずは、店内をうろうろ・・・・
気になる本が見つかると・・・中をじっくりと見て確認
選んだ本のメモをとる姿や・・・
携帯OPACを活用して、蔵書検索をする姿もちらほら・・・
お目当ての本が決まったら、ハンディでバーコードをスキャンして読み込み完了
お友達や図書館員とおしゃべりしながら、楽しく選書ができたようです
最後にアンケートを記入して終了となります
(kt)
第24回国民文化祭・しずおか2009協賛事業
企画展「百人一首と古今伝授~古今伝授のまち三島からその源流をさぐる~」
平成21年10月24日(土)~平成21年11月23日(月・祝)
「小倉百人一首かるた競技全国大会」にちなんだ関連事業として、三島市で展覧会が開催されています。百人一首の成立や、異種百人一首などの紹介、展示のほか、三島で行われたとされる古今伝授についても紹介されています。
この企画展に鶴見大学図書館の貴重書2点、「獨吟千句 (三嶋千句)」と「賦名所連謌(名所百韻)」を貸出中です。
お近くへお出かけの際は、ぜひお寄りください
「獨吟千句 (三島千句)」
「賦名所連謌(名所百韻)」
鶴見大学所蔵の貴重書は、学内貴重書展のほかにも、いろいろな施設の企画展や貴重書展で大活躍です
※ブログ掲載の展示風景写真は、三島市郷土資料館より提供いただきました。
(C.Y)
第3回雑誌製本作業として、自然科学系国内雑誌、人文社会学系雑誌の製本をおこないます。
製本作業中の雑誌タイトル、巻号のリストは下記のとおりです。
製本終了後の配架予定は12月上旬になります。
なお、製本中の一部の雑誌は電子ジャーナルでも利用できます。詳しくはリストをご覧ください。
製本作業中は利用者の皆様にはご迷惑をおかけしますが、ご協力ください。
(wm)
第123回貴重書展「見る・読む・比べるⅢ ドキュメンテーション学科による-古典籍へのアプローチ-」が始まりました。
今回の展示を担当していただいたうちのおひとり、堀川教授が学生のみなさんを連れて来館しました!貴重書を目の前に熱く解説をしています。
今回は、写本や版本など18点ほどが展示されています。
そのなかからいくつか紹介いたします。
[吉原細見] 1冊 延享2年(1745) [江戸]・鱗形屋刊
和洋妾横浜美談 3巻合1冊 明治14年(1881) 東京・船津忠治郎刊
古今和歌集 1冊 [室町中期] 写・伝周興筆
金葉和歌集 1冊・[江戸中期] 写
このほかにもさまざまな資料を展示しております。詳細は、鶴見大学図書館ホームページをご覧ください。
たくさんのみなさまのお越しをお待ちしております。
第123回貴重書展
「見る・読む・比べるⅢ ドキュメンテーション学科による-古典籍へのアプローチ-」
期 間:2009年10月21日(水)~11月7日(土)
場 所:図書館1F
(kt)
学生選書ツアーの参加者を募集していましたが、大好評につき募集期間を10月21日まで延長することになりました
参加を希望される学生のみなさんは図書館までお申し込みください。
学生選書ツアーは
10月31日(土) 14:00から
紀伊國屋書店(そごう横浜店7F)にて
10月15日発行のCampus Nowにも掲載されています。
(kt)
学生選書ツアーに行ってみたいけど、どういったものかわからない、堅苦しそう、といった学生のみなさんへ。ぜひ7月発行のCampus Nowをご覧ください
前回参加していただいた学生のみなさんと図書館長が、選書ツアーや図書館について語っています。
その中で、本を選んだ理由や、“私のお奨め”としての推薦本などを挙げてもらっています。
選書ツアーで購入した本は、一定期間展示を行うことにしていますが、過去3回とも貸出率がとてもいいのですなかには予約者3名など順番待ちが出るような人気の本もありました。
大急ぎで作業しますので、通常の業務よりかなりたいへんなのですが、予約がたくさん入ったり、どんどん貸出されていくのを見るのは、担当者としてもこのうえなくうれしいです
ポスターを見て気になっている学生のみなさんぜひ、私たち図書館員と楽しく選書してみませんか?堅苦しくないです
現地集合・現地解散です
お友達を誘っての参加もOK。ひとりでの参加でも、新たなお友達ができるかもしれません
いろいろな学部の学生のみなさんの応募をお待ちしています
(kt)
貴重書展
2009年度第3回貴重書ミニ展示を開催しています!
現在開催中(10月17日(土)まで)
今年は、横浜が開港してから150周年です。それにちなみ、今回の展示では、開港期に刊行された案内記、つまり当時の横浜のガイドブックである『横浜開港見聞誌』と『横浜土産』をご紹介します。
作者は、開港当時の横浜を題材とした横浜絵(横浜浮世絵)で名高い歌川貞秀。
辺鄙な一寒村でしかなかった横浜村が、開港を境に異国情緒豊かな町に変貌した様を、絵や文章によっていきいきと紹介しています。
港崎遊郭 岩亀楼 『横浜土産』より
開港場になった横浜で外国人のためにつくられた遊郭。場所は現在の横浜スタジアムあたり。
(S.K)