冬景色【研究室から】
さすがに冬、研究棟のあたりでは落葉が風に舞っています。
曇り空から雪でも降ってくるような天気が続きそう。
最近は、都会の雪が少なくなりました。
江戸とまでは言わずとも、戦前まではよく積もったようです。
(残念ながら、担当者の全く知らない時代)
では、明治の雪景色をどうぞ。隅田川東岸から浅草方面を眺めた図です。
赤く塗られた建物は、待乳山の聖天様。
明治28年の石版画ですので、樋口一葉が名作を書き綴っていたころです。
『たけくらべ』『にごりえ』は、この年に書かれました。
担当者のおすすめは『にごりえ』ですが、『十三夜』もなかなかおもしろい。
ついでに申しますと、落語の『癇癪』は『十三夜』を軽くした作り方です。
さらについでを申せば、桂文楽の『癇癪』は絶品でした。
大晦日までに一葉の『大つごもり』を是非一読してください。
鶴見大学文学部日本文学科研究室