歩いてみると【研究室から】
読書に思索に、好適な季節です。
勿論、散策にもふさわしい日よりですので、それを口実に机辺を離脱。
雑木林を抜け湿地へ出てみると、可憐な花を見つけました。
野生植物に詳しくないので、名前は分かりません。
(久保田淳先生は、この方面にもお詳しい方です)
ご存じ福永武彦氏の小説です。
文学賞受賞の長編よりも、この『草の花』や『独身者』などが面白いでしょう。
『加田伶太郎全集』と言う洒落た本もあります。
1冊本ですが、なんと月報付き!
『枕頭の書』以下の随筆集もお薦めです。
師渡辺一夫譲りの軽みがあり、装丁もおもしろい。
読書の秋にどうぞ。
鶴見大学文学部日本文学科研究室