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2023年9月24日 (日)

彼岸のころ【研究室から】

研究室から本山参道へ下りて、少し涼しくなった境内へ。

この時期、墓参や諸堂拝観の方々が多く来られるのに出会います。

余計なことを申せば、仏教発祥の地インドに彼岸法要はありません。

ゆかりの人々を偲ぶ、日本の伝統行事です。

(中国の彼岸については、まったく知識なし)

ただし平安時代では、転居や縁結び、通過儀礼に適した吉日でもありました。

源氏物語では、秋の彼岸に新造の六条院へ引っ越ししています。

それはそれといたしまして、彼岸と言えばおはぎ。

波佐見の古い染付に載せて、見参見参。Photo台は李朝の漆器です。

なじみの和菓子屋さんでは、白胡麻のおはぎを出しています。

ちょいと珍しいでしょう。

担当者のふるさとでは、稲の取り入れが終わった後、おはぎを作って祝います。

「秋あげ」と言っておりました。

しかしそのふるさとは、少しずつ荒廃が進んでいます。

穀物輸出大国が食料輸入に転じ、人口爆発が起こった時、

一体私たちはどうすればよいのでしょうか。

と、至極真面目な話となったところで、今回はこれまで。

鶴見大学文学部日本文学科研究室