ご存じ「早春賦」の一節です。
梅が見頃を迎え、桜便りの待ち遠しいこのごろ。
まだ鶯は「声も立てず」。
そこで梅の蒔絵小皿に、和菓子をあしらうと・・・はい、梅に鶯です。
鶯餅は、椿餅や猪子餅ほどの長い歴史を持っていません。
それでもざっと400年以上の伝統のある和菓子です。
発祥の地は大和郡山とか。
昔、柳沢文庫の調査に出かけたことがあります。
(郡山の藩主は柳沢氏)
文庫はお城の中にあり、閲覧室の雰囲気も窓からの眺めも上々でした。
このようなふみくらの番をして余生を送るのは、理想のひとつでしょう。
時々鶯餅をつまんだりしながら。
夢物語ですね。
鶴見大学文学部日本文学科研究室