新緑のふみくら【研究室から】
緑豊かな山の上で、久しぶりの古典籍調査。
風格ある建物が20万点の書物を守っています。
学生の頃から通い慣れた静嘉堂文庫です。
本年度から、専任の司書を置くことがなくなったのは、とても残念。
立派なふみくらでも、人の手なしでは貴重な資料を十全に管理できません。
この優れた文庫は、三菱草創期の総帥岩崎弥之助によって設立されました。
弥之助の高い志は、現在どのように受け継がれているのでしょうか。
世界遺産水準の古典籍とその環境は、もっと大切にされてよいはずです。国宝・重要文化財が80点以上、と言うのも偉観です。
担当者は、一階向かって右の部屋で閲覧しました。
お世話になった学芸員の方々に感謝します。
帰りに和菓子屋へ立ち寄りましたこと、いつもの通りです。
鶴見大学文学部日本文学科研究室