さすがに年の暮れ、寒いですね。
あちこちで大雪になっているようです。
雪を花に見立てる趣向は古典和歌に多く見られます。
梅や桜になぞらえたり、雪そのものを花ととらえたり。
なるほど雪は六弁の花のようです。
古河のお殿様土井利位は、雪の結晶を研究して『雪華図説』を出しました。
(利位は、としつらと読みます)
無骨な刀装具にも雪の花が一輪。「初雪」の家紋に少し似ています。
絶妙の配置に見えますが、皆様はどう思われますか。
担当者は、しゃれた意匠にいたく感心。
今年最後の記事となりました。
「冬ながら空より花のふりくるは雲のあなたは春にやあるらむ」
では、明春。
鶴見大学文学部日本文学科研究室