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2021年5月10日 (月)

新緑【研究室から】

風薫る季節、新緑のみずみずしさは格別!

初夏の光に若葉が揺れ、6号館のまわりもしたたるばかりの緑です。

木立が描かれた古い絵をとりだしてみます。

Ferdinand_kobellドイツの田舎、18世紀の風景です。

これはエッチング(銅版、6㎝×4㎝くらいの小品)、

ひなびた風趣が伝わってきます。

この細やかさを木版画で再現することが、19世紀に盛んとなりました。

堅く緻密な木口を利用した木版です。

では、英国ロマン派を代表するワーズワースの詩集から1枚。Wordsworth流れに沿った農家のたたずまいが、なんともすばらしい。

これも小品(10㎝×5㎝程度)です。

2枚を比べてみてください。

銅版と木版、区別が付きますか。

(見分けるためには、ちょっとしたコツが必要)

なお、図書館には英国ロマン派に関する優秀なコレクションがあります。

和漢洋を問わず、時の流れを乗り越えた書物は魅力的です。

鶴見大学文学部日本文学科研究室