新緑【研究室から】
風薫る季節、新緑のみずみずしさは格別!
初夏の光に若葉が揺れ、6号館のまわりもしたたるばかりの緑です。
木立が描かれた古い絵をとりだしてみます。
これはエッチング(銅版、6㎝×4㎝くらいの小品)、
ひなびた風趣が伝わってきます。
この細やかさを木版画で再現することが、19世紀に盛んとなりました。
堅く緻密な木口を利用した木版です。
では、英国ロマン派を代表するワーズワースの詩集から1枚。流れに沿った農家のたたずまいが、なんともすばらしい。
これも小品(10㎝×5㎝程度)です。
2枚を比べてみてください。
銅版と木版、区別が付きますか。
(見分けるためには、ちょっとしたコツが必要)
なお、図書館には英国ロマン派に関する優秀なコレクションがあります。
和漢洋を問わず、時の流れを乗り越えた書物は魅力的です。
鶴見大学文学部日本文学科研究室