あやめもしらぬ【研究室から】
研究棟の脇では、アジサイが咲き始めました。
とは言え、5月の花はやはりアヤメ。
(菖蒲と書くこともありますが、それは正確にはサトイモの仲間)
「ほととぎす鳴くや五月のあやめ草あやめもしらぬ恋もするかな」
(古今和歌集 巻11恋1)
これを本歌として、多くの作品が詠まれました。
例を挙げるのに迷うほど、たくさんあります。
「うちしめりあやめぞかをるほととぎす鳴くや五月の雨のゆふぐれ」
アヤメの歌の中で、屈指の秀吟かと思います。
(出典と作者は、お調べください)
ついでに、もう一つアヤメ。古染付の皿と薯蕷饅頭の取り合わせです。
アヤメの焼き印と緑の葉で、水辺を描いています。
織部饅頭の応用でしょうね。
古染付の素朴で雅味のある風情も、いいものです。
鶴見大学文学部日本文学科研究室