初夏【研究室から】
はやりやまいも、少し落ち着いてきたようです。
それでもしばらくはお目にかかれません。
人と人とが直接向き合う教育こそ、勿論本来の姿です。
問題の掘り下げも知識の定着も、離れていたのでは不十分でしょう。
しかし当分、manabaやポータルサイトを活用してください。
さて、日一日と緑が濃くなり、気分のよい梅雨前です。
季節の花を高麗青磁に挿してみました。
壺は13世紀でしょう。
おもねらず誇らず、と言った花の風情にひかれます。
いばらは万葉の時代から歌に詠まれた植物です。
「ここかしこ岸根のいばら花さきて夏になりぬる川ぞひの道」(木下幸文)
これは近世のさらりとした歌柄、近代短歌と比べて遜色なし、でしょう。
いかが思われますか。
鶴見大学文学部日本文学科研究室