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2020年5月21日 (木)

初夏【研究室から】

はやりやまいも、少し落ち着いてきたようです。

それでもしばらくはお目にかかれません。

人と人とが直接向き合う教育こそ、勿論本来の姿です。

問題の掘り下げも知識の定着も、離れていたのでは不十分でしょう。

しかし当分、manabaやポータルサイトを活用してください。

さて、日一日と緑が濃くなり、気分のよい梅雨前です。

季節の花を高麗青磁に挿してみました。

Photo 立ち菊を白黒象嵌した青磁の壺と、野いばらです。

壺は13世紀でしょう。

おもねらず誇らず、と言った花の風情にひかれます。

いばらは万葉の時代から歌に詠まれた植物です。

「ここかしこ岸根のいばら花さきて夏になりぬる川ぞひの道」(木下幸文)

これは近世のさらりとした歌柄、近代短歌と比べて遜色なし、でしょう。

いかが思われますか。

鶴見大学文学部日本文学科研究室