桑の実【研究室から】
緑の葉陰に小さな実が隠れています。
今時、桑の実を食べる方はいらっしゃるでしょうか。
正岡子規の好物でありました。
『飯待つ間』によると「何升」も食べたそうです。
子規は、柿や真桑瓜も大好きでした。
柿はともかく、真桑瓜の淡泊な味と高い香りは捨てがたい魅力。
名産地美濃国真桑村で、現在も在来種が栽培されているのかどうか。
それはそれ、まず李朝の白磁壺に桑を一枝挿しました。
敷板は、馴染みの和菓子屋さんから頂戴しました。
菓子作りの器具が古くなり、解体したその一部だそうです。
さて、6月8日(土)・9日(日)に近世文学会が本学で開かれます。
江戸文学資料の展示も、10日(月)まで行っております。
華やかな書物やまた貴重資料が目白押し、
展示ケースからあふれんばかりのお披露目です。
是非ご高覧願います。
鶴見大学文学部日本文学科研究室