ひとからひとへ【研究室から】
と申しても、物騒な感染症のことではありません。
人が愛玩し育てたものについて、です。
器であれば伝世品。掘りの手(発掘品)と対比されています。
たとえ粗末な碗であれ、猫の餌入れみたいな皿であれ、
長い年月、人の手を経たものには不思議な艶やかさが備わります。
(野趣横溢、新鮮素朴な掘りの手も、勿論魅力的です)
風景も同様、手間暇かけて幾世代も受け継がれた里山や庭の美しさ!
凝り過ぎた、あるいは媚びたお庭は、思わせぶりで嫌みですけれど。
ともあれ、ひさしぶりに谷戸の地形を生かした庭園へ。
時折ししおどしの音が、のどかに聞こえてきました。
さて、日本文学会秋季大会は目下鋭意準備中です。
御案内は次回といたします。
鶴見大学文学部日本文学科研究室