机辺を飾る【研究室から】
読んだり書いたり、机は私たちの城のようなもの。
いろいろ工夫して、心豊かな空間を創りましょう。
それはそれとして、古美術骨董の世界も有為転変をまぬがれません。
ある時代の花形が省みられなくなってしまい、
今まで注目されなかった品に光が当たる。
たとえば、酒器。
盃はいつの世にも高く評価されます(出来が良ければ、の話)。
しかし酒席のありようが大きく変わり、杯洗・盃台は使われなくなりました。
洒落た意匠の古伊万里が、驚くほど手軽に買えるようになったわけです。
しかし、杯洗・盃台を何に使うか、が問題。
杯洗ならば料理の盛り付けに転用することは簡単です。
盃台も、エッグスタンドに使うと言う人がいます。
二番煎じはおもしろくないので、ペンスタンドにしました。
(やっぱり二番煎じか)
2本とも十分使用に堪え、現在の万年筆より深い味わいに満ちています。
勿論、染付の盃台も存在感たっぷり。
ちなみに背景は金更紗です。
みなさん、お好みの文房具で机辺の雰囲気を盛り上げませんか。
読書も調査も原稿書きもどんどん進む、と思います(多分・・・)。
誰です、嗚呼落城!と仰るのは。
鶴見大学文学部日本文学科研究室