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2017年5月

2017年5月23日 (火)

初音【研究室から】

しばらくすると、ホトトギスの季節。

夜空を移動しながら、よく響く声で鳴きます。

少し雑踏を離れれば、高く名乗る夏の鳥に出会えるでしょう。

Photo 卯の花ーおからではありませんーと月に取り合わせたホトトギスです。

塩川文麟(1808~1877)は四条派の名手。

「五月山卯の花月夜ほととぎす聞けどもあかずまた鳴かぬかも」

和歌をそのまま絵にしたように見えませんか。

(出典は各自お調べください)

さて、お待ちかねの日本文学会春季大会は、7月15日(土)の予定です。

細部が決まりましたら、このページでご案内いたします。

(誰も待ちかねていやしない、などと仰せられては困ります)

勿論、ポスターやチラシでも。

鶴見大学文学部日本文学科研究室

2017年5月 5日 (金)

春のなごりを尋ねる【研究室から】

題を見て、源氏物語を思い浮かべられた方はいらっしゃいますか。

いらっしゃれば、さすが日本文学科の学生さん、と褒めてもらえるでしょう。

「わがやどの藤の色こきたそがれに尋ねやはこぬ春のなごりを」

(源氏物語 藤裏葉)

新緑の中を散策しておりましたら、見事な藤に出会いました。

Photo紫の花房が20メートル以上揺れて続きます。

近代文学では、泉鏡花や室生犀星に多彩な花が登場。

季節が変わる前に、一つ二つ読まれることを期待します。

(教師の期待を裏切るのが、学生さんの常であることは重々承知)

花のあと、馴染みの和菓子屋に立ち寄ったことは勿論です。

鶴見大学文学部日本文学科研究室