落花繽紛【研究室から】
あわただしく、しかし豪奢に、桜が散っております。
新学期のすべりだしは、いかがでしょう。
わからないこと、困ったこと、問題があれば、研究室へどうぞ。
引っ込んでしまうのは、たいていの場合よくありません。
それはそれとして、春を惜しみ花吹雪の図。
(賞品をさしあげます)
さて落花の候、またお一人、研究室の先達を失いました。
「いにしへは散るをや人のをしみけむ花こそ今はむかし恋ふらし」
坂本育雄先生、享年八十八歳。
一本気で、文学が大好きで、鋭く論の矛盾を突く先生でした。
漱石や広津和郎についての著述もたくさんありますが、
チェーホフ・シュトルム・ツルゲーネフなどもお好きでした。
またモーツアルトをこよなく愛されました。
担当者は、シュトルムの『静かなる音楽家』を思い浮かべます。
先生の『年月のあしあと』を10部用意、ご希望の方に差し上げます。
市販されておらず、珍しい小冊子です。
次の要領で、お申し込みください。
*文学に関心のある方でしたら、どなたでもどうぞ。
*葉書にて、下記まで。
230-8501
神奈川県横浜市鶴見区鶴見2-1-3
鶴見大学文学部日本文学研究室「あしあと」係
*5月10日(水)必着。
ご希望の方が多数の場合、抽選。小冊子の発送をもって発表にかえます。
別れは人の世のならい、とは申せ、寂しい限りです。
鶴見大学文学部日本文学研究室