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2017年1月29日 (日)

お人柄【研究室から】

貞政少登先生が亡くなられました。

今月22日のことです。

先生は、退職後も長く日本文学科を支えてくださいました。

研究室の先達として、また当代最高の書家のおひとりとして。

その卓越した天分と比類ない精進は、数々の名作に結実しています。

先生は、細やかな心遣いの人でもいらっしゃいました。

諸委員会があると終わるまで待たれ、ねぎらってくださるのが常でした。

何かご都合があったのでしょう、メモを残して早く帰られたことがあります。

ありあわせの紙切れに鉛筆の走り書き。

一つの作品となっていることに、驚かされます。

Photoその芸術が、正当に評価されたとは、思えません。

しかし申しても詮なきこと、ふところの広いお人柄を偲ぶばかりです。

先生の作品にご関心のある方は、是非「蘭風」を御覧ください。

墨色の美しさ、冴えた線、鮮やかな空間処理に驚かれるでしょう。

入試キャリアセンターのフロアにございます。

鶴見大学文学部日本文学科研究室