お人柄【研究室から】
貞政少登先生が亡くなられました。
今月22日のことです。
先生は、退職後も長く日本文学科を支えてくださいました。
研究室の先達として、また当代最高の書家のおひとりとして。
その卓越した天分と比類ない精進は、数々の名作に結実しています。
先生は、細やかな心遣いの人でもいらっしゃいました。
諸委員会があると終わるまで待たれ、ねぎらってくださるのが常でした。
何かご都合があったのでしょう、メモを残して早く帰られたことがあります。
ありあわせの紙切れに鉛筆の走り書き。
一つの作品となっていることに、驚かされます。
しかし申しても詮なきこと、ふところの広いお人柄を偲ぶばかりです。
先生の作品にご関心のある方は、是非「蘭風」を御覧ください。
墨色の美しさ、冴えた線、鮮やかな空間処理に驚かれるでしょう。
入試キャリアセンターのフロアにございます。
鶴見大学文学部日本文学科研究室