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2014年10月 1日 (水)

蒲の穂

今年はデング熱を心配しているうちに、秋の植物をいろいろ見逃してしまいました。

そこで去年のこの時期に植物園で撮った蒲(がま)の写真を。

Dsc_3556

わかりにくいですが、緑の間に茶色い棒状の穂が見えるでしょうか。

もう一枚は少し遠くから写したものです。

Dsc_3558

穂は見えにくいですが、水中から群生している様子がわかると思います。

冬になるとこの穂がほころびて、たくさんの綿毛が出てきます。

『古事記』の因幡の白兎の伝説に、この蒲が登場します。

和邇(わに)に皮をはがれた兎が、大穴牟遲神(おおなむぢ)に蒲を散り敷いた上に転がれば皮膚が癒えると教えられ、その通りにすると元通りになったという話ですが、実際蒲の花粉には止血効果があると言われています。

近寄って撮影することができず、全く写真映えしませんが、実物を見るとかなり存在感のある面白い植物です。

鶴見大学文学部日本文学科