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2013年7月29日 (月)

をのが影追ふ

8月4日(日)はオープンキャンパスです。

模擬授業は、江戸時代中期の俳人で画家としても有名な、与謝蕪村の句と画についての話です。

ぜひ足をお運びください!

Dsc_2296

水色の美しいオオシオカラトンボです。

蜻蛉(とんぼ)は夏にも多くみられますが、文学においては古来から秋の季題です。

涼しげな姿が爽やかな秋の季節によく合っているからでしょうか。

  行く水にをのが影追ふ蜻蛉(とんぼ)かな  千代女(『千代尼句集』)

この写真を撮ったときも、実際にはかなり暑かったのですが、トンボの姿は涼しそうでした。

千代女の句では「とんぼ」ですが、

  白壁に蜻蛉過(よ)ぎる日影かな  召波(『春泥句集』)

のように、「とんぼう」と四音で詠まれることも多くあります。

鶴見大学文学部日本文学科