土用の丑
昨日は多くの方々にオープンキャンパスにお越しいただき、どうもありがとうございました。
さて、今日は土用の丑の日です。
鰻を食べる日として知られていますが、土用とは何でしょうか。
中国古代には、宇宙は「木・火・土・金・水」という五気で満ちており、あらゆるものは五気のはたらきによって生じるとする、五行説が行われました。
五行説では、季節、方角、色、人の道徳など、あらゆる事柄が木・火・土・金・水のいずれかに当てられ、季節の場合、「木」は春、「火」は夏、「金」は秋、「水」は冬に割り当てられます。
これでは「土」がありません。
そこで、それぞれの季節の終わり五分の一の日数にあたる18日分を削って、それを集めて「土」としました。
土用の丑の日とは、特に夏の土用の間にやってくる丑の日のことです。
丑の日は12日のサイクルでまわってきますので、18日の間に二回丑の日がくる年もあります。
今年がそうした年で、8月3日が「二の丑」となります。
丑の日に鰻を食べる習慣は、江戸時代の平賀源内や大田南畝の発案という説もありますがよくわかりません。
十分栄養をとって暑さに負けず、よい夏休みをお過ごしください。
鶴見大学文学部日本文学科