« 2012年1月 | メイン | 2012年3月 »

2012年2月

2012年2月14日 (火)

寒牡丹【在学生のみなさんへ】

みなさんは定期試験が終わり、成績発表を待つばかり。

こちらは、入試やら会議やらに忙殺されるこの頃です。

すこし時間を作って、東海の城下町に出かけました。

勿論、典籍調査のためです。

文庫の前に、寒牡丹が咲いていました。

Photo

土壌管理・寒さよけの覆い・剪定など、丹誠のほどがしのばれます。

私たちの講義も、目に見えない所での準備がとても大切です。

学会発表の水準で授業を行い、わかりやすく伝えること。

訪書旅行は、花を咲かせるための下地造りのひとつです。

2012年2月 1日 (水)

ゆかり【研究室から】

と言っても、梅干しに使った紫蘇の加工品ではありません。

一昔前、ある先生のお手伝いをしましたら、「お礼に」と、くださったものです。

作られてから、もう半世紀近くたつでしょうか。

よく使い込んだ、銀の英国製筆記具です。

柔らかい光沢と流麗な彫刻、そして品格の髙さ。

優れた研究者であるのみならず、文章のうまさは群を抜いていらっしゃいました。

Yardoled

鋭い観察眼、皮肉の効いた言い回し、柔軟な表現、どれをとっても一流です。

惜しくも、先年なくなられました。

「ゆかり」のペンとシャープペンシルで先生の名文にあやかりたいと思うこと、切。

(なお、シャープペンシルは和製英語、米国ではメカニカルペンシル。さて英国では?)