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2012年3月

2012年3月21日 (水)

豊かさ、複雑さ【在学生のみなさんへ】

春らしい陽気は心浮き立つものですが、花粉のせいで、くしゃみや涙目。

世の中、単純ではありません。

暖かな日差しに誘われ、鼻水にもめげず、ちょっと遠出をしました。

そこで見かけたのが、「善寧児先生」を讃える碑。

Dsc00954

「善寧児」をすぐに「ジェンナー」と読めた人は、偉い。

勿論、天然痘予防に大功績のあった、イギリス人E.ジェンナーです。

種痘によって病を逃れた人々が建立しました。

すぐ近くに、天然理心流第2代近藤三助の碑もあります。

(天然理心流第4代は、言わずと知れた近藤勇!)

新撰組につながる剣客と英国の医者が、仲よく隣同士です。

歴史の多様性・豊穣さは、かくの如し。

図式や流行の言葉で割り切ることの浅はかさを、実感。

2012年3月12日 (月)

第2回鶴見日本文学会賞のこと【お知らせ】

去年にもまして応募数が多く、審査委員会にて慎重に検討をいたしました。

皆さんの熱意がそれぞれの論文から伝わってきます。

6名の方を受賞者といたしましたので、お名前・論文名は『学報』でご覧ください。

授賞式は、卒業式後に行います。

賞状と副賞(図書カード)、それにおまけが一つ付く予定です。

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郊外へ、梅探索。

曇り空のせいか、ひっそりとした山の斜面に紅梅と白梅が香っていました。

今年は、開花がちょっと遅いようです。

風は冷たくとも、巣立ってゆかれる方々に幸あれ。

2012年3月 1日 (木)

続 お気に入り【高校生・受験生のみなさんへ】

珍しい大雪でした。

お元気でしょうか。

寒いと部屋の中でくすぶることが多くなります。

そんなときに欠かせないのが、机辺の愛嬌者。

吹き出したくなるほどとぼけた獅子の水滴です。

鼻の穴から水を垂らすように出来ていて、花粉症ではないか、と思ったり。

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御深井の古いもの、江戸初期くらいではないでしょうか。

(「御深井」をすんなり「おふけ」と読めた方は、偉い)

古典文学の中にも、愛嬌と笑いの作品があります。

3月25日(日)、春の学校見学フェアでは、そんなお話もする予定です。