入学式【在学生のみなさんへ】
今日は入学式、日本文学科に124名の新入生を迎えました。
大学からの説明を聞く姿勢がとてもしっかりしています。
教えるのが楽しみな、みなさんです。
文学は、ひとを理解し文化を考えるための、もっとも優れた素材のひとつです。
また言葉は、ものごとすべてをささえる、大切な基礎となるものです。
したがって、文学と言葉を学ぶことは、豊かな世界を創造する力の獲得にほかなりません。
幅広い知識を身につけ、ものごとを根底から調べ、柔軟に思索する人間を育てること。
これが、わたしたちの仕事です。
研究室を訪ねてみてくださると、運がよければお茶と御菓子が出る、かもしれません。
あいにくの空模様でしたが、桜はまだ十分見ごたえのある花を咲かせています。
「桜がり雨はふりきぬ同じくはぬるとも花のかげにかくれむ」
平安時代貴族の風雅をしのんでみましょう。
日本文学科 主任教授 高田 信敬