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2025年3月22日 (土)

源氏の弥生【研究室から】

今日(土曜)は、汗ばむほどの陽気。

花粉症の悩ましい日でもありました。

平安時代の春に、鼻水を垂らしたり目をこすったりした人はいたのでしょうか。

それはともかく、源氏物語には3月の話が結構書かれています。

光源氏の北山行き(若紫)・右大臣邸の藤(花宴)・須磨への旅立ち(須磨)

海の暴風雨(須磨)・桐壺院の夢(明石)・明石の姫君誕生(澪標)など。

しかし、宇治十帖では弥生の記事が少ないようです。

それはそれとして、冷泉帝の御前で行われた絵合も3月でした。

奈良絵本の源氏物語を御覧下さい。Photo絵合終了後「二十日あまりの月さしいでて」とあり、ちょうど今頃です。

これからカタクリ・桜・躑躅・藤と続きます。

楽しみの多い季節となりました。

鶴見大学文学部日本文学科研究室