柑橘類の季節【研究室から】
さすがに晩秋、雑木林も色づいてきました。
これから柑橘類の季節です。
蜜柑・文旦・酢橘・カボスなど、いろいろおいしく使えます。
中でも汎用性の高いのは、柚子でしょう。
先日、秋田の琥珀羹をもらいました。
琥珀羹は表面を乾燥させて固くしたものもあります。
(琥珀糖と呼ばれたりします)
果汁を加えたり、華やかな色づけをしたり、小豆を入れたり、多種多様。
いただいたのは、へぎ柚子が封じ込めてありました。
根来(ねごろ)の椿皿に載せてお目にかけます。派手な色づけをしておりませんので、すっきりと端正。
品の良い仕上がりです。
(くどい色づかいのお菓子は嫌ですね)
外側と内側の食感の差がうれしい食べ物です。
ほんのり柚子の香りを楽しみました。
これには抹茶より焙じ茶か玄米茶が似合いそうです。
なお椿皿は室町時代の作、和菓子とよく調和します。
少し先の話ですが、冬至には柚子湯をどうぞ。
鶴見大学文学部日本文学科研究室