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2024年1月

2024年1月31日 (水)

梅咲きぬ【研究室から】

研究室から出て、本山の境内を歩きました。

白梅がほころびはじめています。

「梅咲きぬどれがむめやらうめじゃやら」

蕪村の句です。

「あらむつかしの仮名遣ひやな、字儀に害あらずんば、アアままよ」の前書。

何のことやら、と思われるでしょう。

かの大学者本居宣長によれば、梅は「むめ」と書くべき、とか。

ともあれ咲き始めた境内の梅です。Photo蕪村は、意味が損なわれなければどちらでもよい、ようです。

なお碩学亀井孝さんに関連の論文がありますので、どうぞ。

(これがさらさらと読めるならば、あなたの学識は大変な水準です)

なお亀井さんは、20年ほど前の1月に亡くなられました。

鶴見にも来ていただいたことがあります。

この話は、いずれ。

鶴見大学文学部日本文学科研究室

2024年1月13日 (土)

招福【研究室から】

入試の季節です。体調管理を万全に。

横浜の今日は午前中晴れ、午後から雨となり雷もとどろき、ついに雪でした。

寒さに負けず一年の幸いを願い、福の神に登場していただきます。Epson003浮世絵で正方形の画面は珍しい。

絵は実に精緻、宝尽くしの地模様が凝っています。

彫りもなかなか秀逸、制作費を度外視した私家版でしょうか。

絵師は魚屋北渓(1780~1850)、葛飾北斎の弟子。

その名の通り、江戸の魚屋さんでした。

では、両手で抱えきれないほどの福がやってきますように。

鶴見大学文学部日本文学科研究室

2024年1月 1日 (月)

本年もご贔屓に【研究室から】

研究室から少しくだると、ご本山の境内です。

終日初詣参拝客の列が途絶えませんでした。

(所用あって今日も鶴見に出かけた次第)

みなさまのご多幸をお祈り申し上げます。

さて、三重県の旧友から和菓子を貰いました。

長い付き合いの友人はありがたいものです。

(何かを貰ったからありがたい、のではありません)

和菓子そのものはよく知られていますから、器の方にご注目。Photo150年ほど前の織部皿、どんな和菓子にも合うところが魅力です。

妙に個性を主張したり、力んだりするところはありません。

では、本年もご贔屓に。

お風邪などめしませぬよう。

鶴見大学文学部日本文学科研究室