芳香【研究室から】
夏休みもほぼ半ば、計画通り進んでいますか。
暑さにげんなりしているところへ、小荷物到来。
旧真桑村(現本巣市)の友人が届けてくれました。
荷を開けると、部屋中に薫りが満ちあふれます。
そう、マクワウリ。
あっさりと癖のない味、そして品の良い芳香が特徴です。
ウリは2000年以上の昔から、日本で好まれてきました。
その中でも、最も有名な品種がマクワウリ。
文学作品、特に江戸のものにはしばしば登場します。
では、旧真桑村のマクワウリをご覧ください。本場中の本場物、皿は芙蓉手古伊万里染付です。
(この古伊万里は江戸中期の作、なかなかの名品)
しかし旧真桑村でも現在は作る農家が少ないとか。
淡泊な食感は、強い味に慣れた現代人の好みにあわないのかもしれません。
残念なことです。
なんとか広まってほしい、と担当者は思います。
鶴見大学文学部日本文学科研究室