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2022年7月13日 (水)

文月の源氏【研究室から】

明日はパリ祭です。

仏蘭西革命自体に関心がうすくとも、詩人や画家がうたげを開く日でした。

(音楽家は、パリ祭にあまり熱心でなかったようです)

近代俳句の句の季語にもなっているほど。

だんだん下火になった理由はわかりません。

毎年革命記念日にちなむ記事を書いてきましたが、ついに種切れ。

困ったときは紫式部頼み、と言うことで、椎本巻を取り上げます。

宰相中将から中納言に昇進した薫が、久しぶりに宇治を訪れる場面です。Photo上質の斐紙に金泥下絵、品の良い能書です。

2行目以下「まいり給へり、七月ばかりになりにけり、宮こには

    まだいりたゝぬ秋のけしきを、音羽山ちかく」と続きます。

名文として評価の高いところです。どうぞご自分でお読み願います。

念のため申しますと、旧暦では7月から秋。

来年のパリ祭までに適切な道具を探しますので、これにてご勘弁ください。

鶴見大学文学部日本文学科研究室