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2021年11月18日 (木)

秋の夕日に【研究室から】

「照る山紅葉」は高野辰之の作詞です。

そして、日本文学科を長くご指導くださった貞政少登先生の作品でもあります。

11月20日より上野の森美術館にて開催の遺墨展で見られます。

(入場無料、本学所蔵の「鶴」も出展)

貞政先生は、書芸術において最高度の技倆を発揮されました。

墨色の鮮やかさ、構成の巧み、筆線の冴え、いずれも絶品です。

是非お出かけください。

12月4日の日本文学会へもどうぞ。どなたでもお聞きになれます。

さて、「照る山紅葉」へ戻り、高野辰之は「ふるさと」も作詞。

「ふるさと」には海が出てきません。

高野が海のない信州出身であったから、と担当者はにらんでおります。

国文学者として多くの業績を残した高野は、唱歌の作詞も行いました。

同じく国文学者芳賀矢一は海の近くで生まれ、「我は海の子」を作っています。

いい対照ですね。

名刹の紅葉をお目にかけて、今回はここまで。Photo

鶴見大学文学部日本文学科研究室