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2021年2月11日 (木)

冬の花【研究室から】

少し日が長くなりました。

寒さはまだ続きますので、風邪には(COVID19にも)気をつけて。

この季節の花と言えば、常緑の葉に紅。

椿を染付の壺に活けてみました。

器は古伊万里か、と思われるでしょうけれど、三田染付です。

珍しいと思います。

Photo万葉歌人に好まれましたが、平安時代になると文学にはあまり描かれません。

むしろ椿餅がよく出てきます。花より餅、ですね。

院政期から中世に再登場、江戸時代は変わった品種も生まれます。

鎌倉時代の大歌人藤原定家は、植物好きの貴族でした。

その日記『明月記』には、花木も多く出てきます。

栽培について相談出来る専門家もいたようです。

と言うような話は、レポートの題材になるでしょう。

鶴見大学文学部日本文学科研究室