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2020年8月 2日 (日)

八朔【研究室から】

柑橘類の話、ではありません。

8月1日に贈り物をする年中行事です。

中世以来のゆかしい習慣でしたが、絶えてひさしくなりました。

また、8月1日は室生犀星の生まれた日。

昨年が生誕130年であったか、と思います。

そこで季節の和菓子に、ゆかり深いあんず。

染め付けの小皿を、古伊万里ではないと見抜かれた方は、玄人はだし。Photoくらわんか皿風の形に、白泥を勢いよく走らせています。

波佐見焼の使いやすい器です。

(ちなみに、黒板伸夫先生のご先祖は波佐見皿山奉行でした)

犀星は平安時代文学に取材した小説を数多く創作しています。

「王朝もの」と呼ばれ、文庫本もありますので、是非ご一読を。

なお、和菓子は「あんず餅」と名付けられています。

鶴見大学文学部日本文学科研究室