あたたかくなりました。
今年は、桜が早く咲きそうです。
(花粉の飛散も始まります)
さて、源氏物語の二月、と言えばやはり花宴巻。
「きさらぎのはつかあまり、南殿の桜の宴せさせ給ふ」
帝・春宮の御前で詩作や奏楽が行われ、そして朧月夜との逢瀬。
古来人気の高い巻です。
しばしば本文の抄出も行われました。
豪華な装飾の料紙に能筆がよく映る1枚をご紹介。
制作は江戸時代も早い頃でしょう。
下絵も金銀の砂子蒔きも贅沢です。
装飾が映えるように白く具引きし、一手間掛けています。
それほど難しくありませんから、読んでみてください。
鶴見大学文学部日本文学科研究室