秋の夜長、書物を友とする喜びは格別、と古人も言いました。
勿論、昼間の読書でも結構です。
本は内容のおもしろさに加え、装丁・料紙・挿絵など、楽しみ方満載。
特に木口木版の精緻華麗さには、どなたも魅了されるでしょう。
A.テニスンのThe Princessから選びました。
1884年(明治17年)の出版です。
エッチングではなく木版画で、これほどの細密描写!
この年、森鴎外は独逸へ出発し、
国内では、仮名垣魯文や三遊亭円朝が活躍していました。
なお、図書館にて珍しい西洋古典籍の展示を開催中。
鶴見大学は、和古書のみならず洋書のコレクションも、高水準です。
鶴見大学文学部日本文学科研究室