磨く、鍛える【研究室から】
花吹雪の次は新緑。
楠や欅の若葉が陽光に輝く日も間近です。
その前の時期、白く飛ぶ綿毛をご存じですか。
と言っても、蒲公英(何と読むのでしょう)ではありません。
柳絮です。
白く胡粉で文様を刷った唐紙風の料紙に、淡墨が冴えています。
(撮影の技が拙劣、すみません)
かなりの長鋒を自在にこなして書かれました。
文字の組み方・墨色・空間処理など、練りに練った作品でしょうけれど、
出来上がりは律動的で軽妙に、どこまでも楽しそうに。
書に限らず絵でも彫刻でも工芸でも、造形のおもしろさに反応できる感性を、
大学生の間にしっかり磨き、鍛えてください。
学業と同じくらい大切なことです。
社会人となっても、心豊かな日々を送れますから。
鶴見大学文学部日本文学科研究室