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2019年4月16日 (火)

磨く、鍛える【研究室から】

花吹雪の次は新緑。

楠や欅の若葉が陽光に輝く日も間近です。

その前の時期、白く飛ぶ綿毛をご存じですか。

と言っても、蒲公英(何と読むのでしょう)ではありません。

柳絮です。

Photo 実物はまた別の機会として、貞政少登先生の作品をご紹介。

白く胡粉で文様を刷った唐紙風の料紙に、淡墨が冴えています。

(撮影の技が拙劣、すみません)

かなりの長鋒を自在にこなして書かれました。

文字の組み方・墨色・空間処理など、練りに練った作品でしょうけれど、

出来上がりは律動的で軽妙に、どこまでも楽しそうに。

書に限らず絵でも彫刻でも工芸でも、造形のおもしろさに反応できる感性を、

大学生の間にしっかり磨き、鍛えてください。

学業と同じくらい大切なことです。

社会人となっても、心豊かな日々を送れますから。

鶴見大学文学部日本文学科研究室