春の小説【研究室から】
いろいろ思い浮かぶところですが、お薦めは『草枕』。
奇想と名文、漱石の魅力あふれる作品です。
羊羹を讃えるくだりは、よく知られています。
(他に、駄菓子も登場)
ただし、青く練り上げられた羊羹、と言うところがわかりにくい。
いったい何を使った羊羹なのでしょう。
青磁の皿に盛るのも、取り合わせとしては付きすぎていませんか。
そこで青磁を避け、別の器に乗せてみます。
黄瀬戸か唐津か京焼か、悩んだあげく古伊万里の鉢を選びました。
抹茶羊羹と付きすぎているところは、ご勘弁願います。
さて、新学期が始まります。
どんなことでもよろしいですから、なにか楽しみを見つけてください。
授業・課外活動・図書館・友人との会話、学食であっても大いに結構。
教員にあれこれ質問してみるのも、楽しいかと。
鶴見大学文学部日本文学科研究室