段階的進行【研究室から】
桜の次が藤、その次は新緑と、とどこおりなく季節は進んでおります。
みなさんの勉強(研究)は、いかが。
ちょうどこの時期にふさわしいくだりをご紹介します。
『枕草子』の「木は」。
「花の木/どもちりはてゝをしなべたるみどりに
/なりける中に時もわかずこきもみぢ」
(/は改行、濁点を付けました)
古い本はこんな顔をしている、と分かれば1年生。
なんとか字が読めれば2年生、中味を少しずつ調べると3年生。
4年生以上は、本文系統の判断もする。
では、専門家(教員)なら。
いろいろ出来なければと思いますが、まず書写年代の見当を付けられること。
さあ、がんばりましよう。学問は楽しいものです。
ついでに申しますと、この本、小津桂窓の旧蔵。
桂窓は本居春庭(宣長の息)に学び、馬琴とも交流がありました。
鶴見大学文学部日本文学科研究室