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2014年9月

2014年9月22日 (月)

掛川

前回の大磯に続き、翌日は掛川を訪ねました。

西行の「年たけてまた越ゆべしと思ひきや命なりけり小夜の中山」(新古今和歌集)などで有名な歌枕で、旧東海道の日坂宿と金谷宿の間にある難所、小夜の中山の写真です。

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山の斜面に作られた茶畑が目前に迫ってきます。

小夜の中山は夜泣石の伝説でも有名ですね。

轟業右衛門という男に斬り殺された妊婦お石の魂魄が、そばの丸石にのりうつり夜ごとに泣いたという伝説で、最後はお石の傷口から生まれた子が業右衛門を討って恨みをはらします(曲亭馬琴『石言遺響』)。

これがその夜泣石。久延寺(きゅうえんじ)境内にあります。

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他に事任八幡宮(ことのままはちまんぐう)にも行きました。

『枕草子』にも登場する由緒ある神社で、現在はパワースポットとして人気だそうです。

大きなクスノキとスギのご神木が印象的でした。

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鶴見大学文学部日本文学科

2014年9月 1日 (月)

大磯

夏休みも終わり、だいぶ涼しくなってまいりましたね。

9月14日(日)はオープンキャンパスです。

模擬授業は、高田信敬先生と中川博夫先生のコンビで行い、テーマは「古典とコンピュータ」です。

お楽しみに!

先日、大磯・掛川に行ってきました。

大磯の鴫立庵です。

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西行が大磯あたりで詠んだとされる「心なき身にもあわれはしられけり鴫(しぎ)たつ沢の秋の夕暮れ」(新古今和歌集)にちなんでいます。

庭にはたくさんの石碑が立てられていました。

八十もの碑があるようです。

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熱海に移動し、お宮の松を見ました。

尾崎紅葉『金色夜叉』中の名場面、主人公寛一とお宮の別れの場面(「来年の今月今夜のこの月を」の台詞で有名ですね)の舞台といわれています。

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これは初代お宮の松。

現在は二代目お宮の松ががんばっていて、その隣には寛一とお宮の像が立っています。

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もっと険しい表情をしているイメージでした。

鶴見大学文学部日本文学科