雪の下
先週末に撮った雪の下という植物です。
写真は真上から撮ったもので、根元が上の方にきてしまっているためわかりにくいですが、五枚の花びらのうち、大きな二枚が下に向かって垂れています。
夏に咲くのに雪の下というのは面白い名前です。
雪の下名のらで寒し花の色 越人
日さかりの花や涼しき雪の下 呑舟
江戸中期の句です。夏の暑い日のもとでも、雪の下の白さには涼しさが感じられると詠まれています。
また雪の下は別名虎耳草ともいい、薬の原料になりました。
二枚の大きな花びらが虎の耳に見立てられたのではなく、丸くて毛の生えた厚みのある葉から、このように呼ばれるようです。
写真では上の方に写っている葉が雪の下の葉です。
葉の写真もきちんと撮っておけばよかったです。
鶴見大学文学部日本文学科