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2014年6月 3日 (火)

雪の下

先週末に撮った雪の下という植物です。

写真は真上から撮ったもので、根元が上の方にきてしまっているためわかりにくいですが、五枚の花びらのうち、大きな二枚が下に向かって垂れています。

Dsc_5240

夏に咲くのに雪の下というのは面白い名前です。

  雪の下名のらで寒し花の色  越人

  日さかりの花や涼しき雪の下 呑舟

江戸中期の句です。夏の暑い日のもとでも、雪の下の白さには涼しさが感じられると詠まれています。

また雪の下は別名虎耳草ともいい、薬の原料になりました。

二枚の大きな花びらが虎の耳に見立てられたのではなく、丸くて毛の生えた厚みのある葉から、このように呼ばれるようです。

写真では上の方に写っている葉が雪の下の葉です。

葉の写真もきちんと撮っておけばよかったです。

鶴見大学文学部日本文学科