先日、早咲きの梅を見に行くと、福寿草が咲いていました。
福寿草は元日草とも呼ばれ、新春の縁起物として人気がありました。
江戸時代の中頃、植木鉢が普及しはじめると、一般庶民が園芸を楽しむようになり、中でもおめでたい福寿草はいち早く商品化したそうです。
はじめは短い茎の上に花だけがつきますが、だんだん茎や葉がのび、ひとつの茎にいくつかの花が咲きます。
こちらは少し育ったもの。
内側にぎゅっと力のこもったつぼみの姿も、きれいに開いた鮮やかな黄色の花弁も、ともに春の訪れを感じさせます。
一本(ひともと)はかたきつぼみやふく寿草 召波
鶴見大学文学部日本文学科