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暑中お見舞い申し上げます。
体調管理には十分気をつけてください。
ただし、暑いからと言って、家の中に籠もりきりはよろしくありません。
8月5日(日)、オープンキャンパスに是非どうぞ。
日本文学科でも、ささやかな体験コーナーを設ける予定です。
さて、夏の日、木立をくぐり抜け山道をたどると、思いがけない発見もあります。
岩のくぼみに、湧水!
「苔清水」の表現がぴったりの光景です。
この言葉は、江戸時代の風流人が好んで使いました。
先週(14日)の日本文学会は、川端文学を題材にした師弟そろい踏み。
在学生の他、卒業生や大学院修了生の皆さんが来てくださったことに感謝します。
貞政少登先生(名誉教授・日展審査員)のご来駕も特筆ものです。
会のあとは、にぎやかな懇親会となりました。
ところで、古典文学の中ではなかなか見つけられない花があります。
可憐優美なホタルブクロ(ツリガネソウ)もそのひとつ。
別の名前で、ひっそりと隠れているのかもしれません。
南蛮ギセルの無骨さも、「思ひ草」となれば風情豊かであるように。
急に暑くなりました。
健康管理には十分気をつけて下さい。
この季節、ホトトギスがしきりに鳴いています。
餌(主として虫)や托卵のための巣(多くはウグイス)が豊富なのでしょうか。
古典文学の中にも、ホトトギスがたくさん登場します。
室町時代後期写の『古今集』から、夏の部。
4行目上方に、朱の書き入れ。
斜めのは合点、丸は声点(しょうてん=アクセント記号)です。
拡大してみます。
何百年も前の書物が読める、書いた人の意図がわかる。
日本文学科では、こんな勉強もします。