梅咲きぬ【研究室から】
研究室から出て、本山の境内を歩きました。
白梅がほころびはじめています。
「梅咲きぬどれがむめやらうめじゃやら」
蕪村の句です。
「あらむつかしの仮名遣ひやな、字儀に害あらずんば、アアままよ」の前書。
何のことやら、と思われるでしょう。
かの大学者本居宣長によれば、梅は「むめ」と書くべき、とか。
ともあれ咲き始めた境内の梅です。蕪村は、意味が損なわれなければどちらでもよい、ようです。
なお碩学亀井孝さんに関連の論文がありますので、どうぞ。
(これがさらさらと読めるならば、あなたの学識は大変な水準です)
なお亀井さんは、20年ほど前の1月に亡くなられました。
鶴見にも来ていただいたことがあります。
この話は、いずれ。
鶴見大学文学部日本文学科研究室