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2011年9月

2011年9月28日 (水)

鷺と鵲【高校生・受験生のみなさんへ】

宇治の女君浮舟を薫大将が訪ねた場面、左の川岸をご覧あれ。

(図版が小さくてすみません。クリックすると大きくなります)

蛇篭の脇に白い鳥が立っています。たぶん鷺(さぎ)でしょう。

源氏物語の本文では「かささぎの姿も、所からはいとをかしうみゆるに」。

鵲(かささぎ)が鷺に化けてしまったようです。

「そりゃあ詐欺だ!」と、おっしゃてはいけません。

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こんな文字も、一年で読めるようになります(多分)。

AO2期入試エントリー面談が始まりました。

ご関心のある方は、是非どうぞ。

2011年9月19日 (月)

秋天【研究室から】

校務で、城下町に出かけました。

雲を浮かべた秋空に千鳥破風が映え、松林には秋の風。

梶井基次郎『城のある町にて』を思い出される方もあるでしょう。

(梶井の「城」は松阪城です)

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梶井の作品では、『檸檬』が有名です。お奨めは『闇の絵巻』。

古典研究に志す人は、近代文学をたくさん読んでおかれるのがよいでしょう。

古典を知らず新しい文学や言葉のみの研究を行うのも、感心しません。

ともあれ、何にでも挑戦!

2011年9月 6日 (火)

秋の花【高校生・受験生のみなさんへ】

さすがに、朝夕は涼しくなりました。

勉強や課外活動に集中できる季節です。

健康に留意しながら、もうひとがんばり。

ところで、秋に咲く黄色の花とはなんでしょう。

日本ではオミナエシ(歴史的仮名遣いは「をみなへし」)です。

中国ならば、菊。ところかわれば、の一例ですね。

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オミナエシにちなんだ和菓子と、150年ほど前の織部の皿。

秋は、お茶やお菓子のおいしい季節でもあります。

さて、9月25日(日)は、本年最後のオープンキャンパス

模擬授業では、秋の草木にちなむお話も、少しいたします。

どうぞ、お越しください。