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宇治の女君浮舟を薫大将が訪ねた場面、左の川岸をご覧あれ。
(図版が小さくてすみません。クリックすると大きくなります)
蛇篭の脇に白い鳥が立っています。たぶん鷺(さぎ)でしょう。
源氏物語の本文では「かささぎの姿も、所からはいとをかしうみゆるに」。
鵲(かささぎ)が鷺に化けてしまったようです。
「そりゃあ詐欺だ!」と、おっしゃてはいけません。
こんな文字も、一年で読めるようになります(多分)。
AO2期入試のエントリーと面談が始まりました。
ご関心のある方は、是非どうぞ。
校務で、城下町に出かけました。
雲を浮かべた秋空に千鳥破風が映え、松林には秋の風。
梶井基次郎『城のある町にて』を思い出される方もあるでしょう。
(梶井の「城」は松阪城です)
梶井の作品では、『檸檬』が有名です。お奨めは『闇の絵巻』。
古典研究に志す人は、近代文学をたくさん読んでおかれるのがよいでしょう。
古典を知らず新しい文学や言葉のみの研究を行うのも、感心しません。
ともあれ、何にでも挑戦!
さすがに、朝夕は涼しくなりました。
勉強や課外活動に集中できる季節です。
健康に留意しながら、もうひとがんばり。
ところで、秋に咲く黄色の花とはなんでしょう。
日本ではオミナエシ(歴史的仮名遣いは「をみなへし」)です。
中国ならば、菊。ところかわれば、の一例ですね。
オミナエシにちなんだ和菓子と、150年ほど前の織部の皿。
秋は、お茶やお菓子のおいしい季節でもあります。
さて、9月25日(日)は、本年最後のオープンキャンパス。
模擬授業では、秋の草木にちなむお話も、少しいたします。
どうぞ、お越しください。