十六夜

2011/04/19

鶴見では雲に隠れて見られないようですが、今夜は十六夜(いざよい)。望月(もちづき、満月)が少しずつ欠け、月の出は遅くなってゆきます。

阿仏尼の『十六夜日記』は、1279年、京都から鎌倉へ下る紀行と鎌倉滞在記とをあわせた日記文学です。10月16日に都を発しました。(この部分▼の画像については、自由にご利用ください。tif、pdfファイルをA4判にプリントすると、ほどよい字粒になります。)

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『十六夜日記』 iza.tifをダウンロード iza.pdfをダウンロード
『更級日記』     sara.tifをダウンロード sara.pdfをダウンロード

さかのぼって『更級日記』は、藤原道長全盛の1008年に生まれ、13歳で東国から上京した菅原孝標女の回想日記。ここは筆者が聞いて書きとめた竹芝伝説の一部分です。大事に育てられていた天皇の娘が、庭を掃く男のつぶやきに耳をとめ、そのふる里、武蔵に自分を連れて行かせました。三月めに天皇が使わした追っ手が行き着きましたが、宮はきっぱりと告げて帰らせます。

さらに古いのが道綱母『蜻蛉日記』。地方官の娘であった筆者が954年に摂関家の藤原兼家に嫁し、ゆたかな感受性で孤独な日々を書き残しました。

『蜻蛉日記』 kage.tifをダウンロード kage.pdfをダウンロード

73  110  137 

中学生・高校生が教科書で親しんでいる『徒然草』にも、自分で一冊繰ってみるとさまざまな章段があります。

『徒然草』73段 tsu73.tifをダウンロード tsu73.pdfをダウンロード
    110段 tsu110.tifをダウンロード tsu110.pdfをダウンロード
    137段 tsu137.tifをダウンロード tsu137.pdfをダウンロード

(画像を利用いいただけるのは、▲ここまでです。)

音読し、書き写すうちに、およその文意をとらえてください。文法、語意、訳し方の疑問についてひとつずつ解決し、自信がつくように勉強しましょう。

また、ペンや鉛筆で縦書きにするときは、すでに書いた文字をときどき見て、その下にまっすぐ書くように心がけましょう。字粒、字と字の間隔、行間の取り方で紙面の印象は違ってきます。

鶴見大学文学部 日本文学科